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7月急落「前夜」に近付くクロス円

Posted by 吉田 恒 2007年10月15日 12:41

クロス円の反発基調が続いている。しかしさすがに一部のクロス円は急すぎる上昇が危険域に入ってきた。いくつかの物差しとの関係を見ると、あの7−8月の円急反騰、クロス円急落が起こる前、つまり「急落前夜」に近い状況になってきたようだ。

オージーの不安

たとえば、豪ドル「オージー」の動きなどは、とくに以下の2つの理由から気になる。一つは短期的に上がり過ぎの懸念が強まっているということ。そしてもう一つは、欧州通貨に対しての割高感拡大が懸念されてきたということ。
短期的な上がり過ぎは、移動平均線からのかい離率で見るのが基本だ。たとえば、5年移動平均線からのオージー円のかい離率はプラス26%程度まで拡大してきた。6月末にプラス27%を超えた後から、7月以降オージー急反落に向かったことを考えると、かなり警戒される段階に入ってきていると考えられる。

オージー円の5年線からのかい離率は、この6月末もふくめてプラス20%を大きく超えると、オージー上がり過ぎで反落に転じるというのがこれまでの経験則だ。ちなみに、97年4月末は25%、2004年2月末は23%でプラスかい離率拡大が一巡、反落に転じていた。最近はそれらを越えてきているわけだから、かなり上がり過ぎ懸念が強いものだろう。

こういった中で、オージーは欧州通貨に対する割高拡大もかなり懸念される段階に入ってきた。対ユーロでのオージーは今週に入って1.56A$台のオージー高に突入してきた。ユーロ/オージーは、2003年以降で調べた限り、1.55A$を超えてオージー高となったことがない。つまりオージーは対ユーロ割高の限界圏に達しているようなのである。

オージーが対ユーロでこの水準に達したのは7月下旬にもあった。この後、間もなくオージーは対ユーロでも急落に向かった。8月にかけて為替混乱が拡大する中で、ユーロ、オージーとも下落に向かったが、オージーはユーロ以上の急落となったためだ。

米株との連動性に注目

クロス円は基本的にこの間米株と連動した展開が続いてきた。この間の安値は、ドル円、クロス円、米株ともいずれも8月中旬に集中している。ただ、その後の上がり方が、クロス円と米株がよく似ているのに対し、ドル円だけがかなり違う。

ちなみに、終値ベースの安値、8月16日の安値からの上昇率は、NYダウ、対円でのユーロがともに8−9%であるのに対し、対円でのドルは3%程度に過ぎない。このように見ると、一時為替と米株の連動性が話題になったが、実態はユーロ円などクロス円と米株だったといえるだろう。

両者の相関性がまだ続くなら、米株次第でクロス円下落リスクは要注意であり、その中でも行き過ぎの反動といった観点からはオージーの動きがちょっと気になる。(Y)

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