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2001年から2倍になっていたオージー&キウイ。
いまこそ「下値リスク」を慎重に考える
(5月24日・マネーアンドマネー発)
日本の投資家に人気の高いオージー(豪ドル)、キウイ(NZドル)も最近は比較的底堅く、対円でチャートなどの観点から重要な下値メドであるオージー円82円、キウイ円68円はかろうじて守った状況が続いている。しかしまだこのまま下値を守り切れるかといえば微妙ではないか。
「最弱通貨」のキウイ
下表は、為替相場が全体的に乱高下を始める一つのきっかけとなった4月G7後一ヶ月のおもな通貨の変動率を調べたものだ。それぞれについて、通貨の総合力を示す実効相場の変動率を比べてみたところ、G7後一ヶ月で最も下落した通貨はキウイであり、一方最も上昇した通貨は日本円だった。
G7後の為替の急変動は、一般的にはドル急落といった印象が強いだろう。しかし実効相場の推移を比べてみると、そんなドル安以上にキウイ安の方が大きかったことがわかる。つまりキウイは、G7後の「最弱通貨」だったのである。
同じオセアニア通貨でも、オージーの下落率は、キウイよりかなり小さかった。両者の明暗を分けたものは何だったか。一つの理屈は、対外不均衡問題の深刻度の差だろう。
G7後の乱高下は、G7で対外不均衡問題の深刻さに焦点が当てられたことがきっかけとの説明が多い。この結果、経常赤字が対GDP比率で7%近くにも達しているドルが急落に向かったとされている。
ところで、ニュージーランドの同比率は9%以上で米国のそれすら大きく上回っている。対外不均衡問題での深刻さは、キウイがドル以上であり、その結果G7後の「最弱通貨」となり、同じ経常赤字国だが、深刻度合いが比較的軽いオージーの下落率が限定的になっているということだ。

「カネ余り相場」の転換?
ただそのオージーが、逆にキウイ以上に懸念される要因も出てきた。この数年間続いてきた歴史的コモディティー高騰相場変調の兆しだ。
同じオセアニア通貨ながら、オージーは代表的「資源国通貨」であるのに対し、キウイは少し違う。金相場が先週一週間で最大1割近くも急落するなど、コモディティー相場の一部で乱高下が目立ってきたが、下落リスクが広がるようだと「資源国通貨」オージーにとっても嫌気材料になりそうだ。
ところで、このようなコモディティー相場の乱高下にくわえ、世界的な株安懸念が浮上する中で、共通キーワードとして「カネ余り相場の転換」との見方が聞こえるようになってきた。
ちなみに「カネ余り相場」の元年は、日本が量的緩和を始め、そしてFRBがITバブル破裂対策で利下げを始めた
2001年だろう。この2001年当時、オージー円は50円台、キウイ円は40円台だった。それがそれぞれ90円台、80円台まで、つまりほとんど倍になったわけだ。
かりに「カネ余り相場」が転換しているとして、その中にオージー円やキウイ円も含まれるようなら、下げ止まりのタイミングは慎重な見極めが必要だろう。(Y)


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