HOME > 気になる通貨のカン所 > オージー&キウイじっくりレポート
オージー反落を裏付けるHF(ヘッジファンド)
売買シグナル
(1月31日・マネーアンドマネー発)
1月のオセアニア通貨は、通貨の総合力を示す実効相場で見ると、豪ドル「オージー」が0.8%と小幅の下落、一方NZドル「キウイ」は0.4%の小幅上昇となった。なぜ、オージーは1月に反落となったのか。一因は明らかに割高の限界に達したということがあっただろう。
ユーロ/オージーが示したオージー割高
下グラフは、ユーロ/オージーの推移を見たものだ。これを見ると、ユーロ/オージーは、一定期間、一定のレンジ内での上下動を繰り返す傾向があることがわかるだろう。そしてこの一年は、1ユーロ=1.65−1.70A$のレンジ内での変動が続いていたのである。
さて、そんなユーロ/オージーは、1月中旬に、一時1.65A$を割り込む展開となっていた。つまりオージーは、対ユーロで過去一年間のほとんど最高値圏まで上昇していたのである。
そもそも、ユーロ/オージーが、一定期間、一定の範囲内での展開を繰り返しやすいのは、ヘッジファンド(HF)などが対ドルでの売買目安にしているということがあるようだ。たとえば、年明け以降のドル高・ユーロ安の展開では、ユーロからオージーへ資金をシフトさせる。しかし、1.65A$といった最近のユーロ割安・オージー割高の限界に達したところでは、今度はいよいよオージー売りを拡大するというわけだ。
オージーが急落したのは、1月24日のことだった。この日発表された豪州の経済指標などに反応したような動きになったわけだが、その前に、ユーロ/オージーが19日の1.6408A$でユーロ安・オージー高のピークを打って反転していた点は注目される。要するに、ドル高局面でユーロからオージーへの資金シフトもすでに限界に達しつつあったということだろう。
円安はオーバーペース?「円安=キウイ高」関係変化の意味とは?
さて、そんなオージーに対して、かろうじてとはいえ2ヶ月連続上昇を維持しつつあるキウイだが、下グラフ2を見ると、上昇ピッチにやや翳りの兆しが見える点は気になるところだ。
グラフ2は、昨年夏からの実効相場変化率を比べたものだが、円とキウイの逆相関関係が続いてきたことがわかる。つまり昨年夏からのキウイ上昇は、円安と反比例のような形で展開してきたのである。
しかしそんな円安とキウイ高の関係が年明け以降微妙に崩れつつある。簡単な言い方をすると、円安のピッチにいよいよキウイ高も追いつけなくなり始めているようだ。円安がオーバーペースになり始めているようなら、その反動がキウイ円、オージー円も巻き込んだ反落につながるリスクは頭の中に入れておく必要があるのではないか。(Y)
1.65A$は当面のユーロ安オージー高の限界か?

昨夏以降の主要通貨の実効相場変化率

経済・為替そしてそれに付随する情報の提供を目的としてのみ作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。万一内容に誤りがあった場合、また当内容を用いたために直接あるいは間接的に生じた損失について、解説者はいかなる責任を負うものではありません。
また、為替取引には価格変動リスクが存在し、元本を保証する取引ではありません。
取引に関しての最終決定は必ずお客様自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。
- 2007.10 キウイよりオージーの反落リスク懸念
- 2007.09 オージー円は再び「危険域」突入の懸念
- 2007.08 「最速のキウイ安」が示す不穏
- 2007.07 オセアニア通貨急上昇反動リスクの脅威
- 2007.06 「史上初のキウイ介入」が示したNZの苦悩
- 2007.05 円キャリーとの逆相関崩壊の示唆とは?
- 2007.04 「円キャリー次第」が続くオセアニア
- 2007.03 「最強通貨」オージーの一休みリスク
- 2007.02 27日急落による今後の影響は?オセアニア通貨の円キャリー逆流リスク
- 2007.01 オージー反落を裏付けるHF(ヘッジファンド)売買シグナル
- 2006.12 年前半急落を解消したオセアニア通貨だが、そろそろ下落への転換点か?
- 2006.11 円キャリー取引の巻き戻しは要注意!一年前の悪夢「12月オセアニア急落」の再現は?
- 2006.10 円キャリーが演出する「キウイ復活」円安とキウイ高は運命共同体か?
- 2006.09 8・9月連続で最大の上昇率「最強」キウイの「落とし穴」とは?
- 2006.08 キウイ「8月最強通貨」の裏事情年初からの変動率では「最弱」通貨だが、8月に急騰
- 2006.07 年初来高値更新含みの展開だが、「復活」の岐路に立つオージー(豪ドル)
- 2006.06 「別の顔」が示すキウィの崖っぷち 金相場とバブル破裂相場の類似が気になるオージー
- 2006.05 2001年から2倍になっていたオージー&キウィ。いまこそ「下値リスク」を慎重に考える














