高金利を満喫できる通貨の豪ドルとNZドルの動きをレポート

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オージー&キウイじっくりレポート

27日急落による今後の影響は?
オセアニア通貨の円キャリー逆流リスク

(2月28日・マネーアンドマネー発)

 堅調な推移が続き、一時は昨年来高値更新含みとなっていた豪ドル「オージー」円、NZドル「キウイ」円だが、ともに27日急落となった。オージー円、キウイ円だけでなく、円が全面的に急騰する中での一環だったが、きっかけはいわゆる円キャリー取引の逆流だった。その意味では、当面のオージー円、キウイ円の行方も、この円キャリー逆流がさらに広がるか次第ということになるだろう。

為替の「2・27ショック」

 円キャリーの大逆流、為替の「2・27ショック」のきっかけは中国株だった。上海総合指数が27日に8%もの暴落、これで円資金調達・新興市場投資の資金が逆流、円の買い戻しが広がるところとなったわけだ。

 新興市場株式に限らず、この間の円は世界的なリスク投資における最大の資金供給源となっていた。このため、リスク投資の逆流は円買い戻しの急拡大をもたらし、円の急反騰、その結果オージー円もキウイ円も急落(円高)となったわけだ。

 このように、オージー円もキウイ円も、大きな流れの中ではオージー、キウイ固有の事情はあまり関係ない。むしろ世界的な過剰流動性、その主役を演じる「ジャブジャブの円」という構図の中で、円キャリー取引といわれる低金利円を調達し、それを売って投資するといった動きが世界的に拡大した結果の一つが、オージー円、キウイ円の上昇だった。

 このように考えると、オージー円、キウイ円がさらに上がるか、それとも下落に転換するかは、オージー、キウイの固有の事情より、むしろ円キャリー次第ということになる。それが確認されたのが今回の「2・27ショック」だった。

「円キャリーの申し子」キウイの不安

 ところで、このような「円キャリー次第」ということは、とくにキウイ円について当てはまるということをこの連載で何度か確認してきた。下図は、通貨の総合力を示す実効相場について、昨年夏以降の推移を見たものだが、キウイ高と円安の相関関係が続いてきたことがわかる。その意味でキウイこそはまさに「円キャリーの申し子」という存在だった。

 さて、このようにとくにキウイの、そしてオージーについても今後の命運のかなりの割合を握っていると見られる円キャリーだが、まだ続くのか、それともこの「2・27」を境に円キャリー逆流へ転じた動きが一段と広がっていくのか。

 後者の可能性も要注意だろう。今回円キャリー逆流のきっかけの一つは、米住宅ローン焦げ付き懸念などに伴いリスク・プレミアムが急上昇したこと。その結果、よりリスクの高い投資先、新興市場株式などの一部が急落に転じた。

 そもそも新興市場株式の中には、3年間で4−5倍といった具合に、かつて1980年代後半の日本株バブルと重なるような上がり過ぎが懸念されるところがいくつかある。そんな先でバブル破裂となるようなら、それがリスク・プレミアムをさらに上昇させる循環をもたらす可能性すらある。

それに伴い円キャリー逆流が一段と広がるようなら、それはキウイ円、オージー円を一段安に導く可能性のあるものだ。(Y)

キウイ高と円安。きれいな相関関係はどこまで続く?

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