円キャリーとの逆相関崩壊の示唆とは?高金利を満喫できる通貨の豪ドルとNZドルの動きをレポート

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5月 円キャリーとの逆相関崩壊の示唆とは?

(5月30日・マネーアンドマネー発)

 オセアニア通貨はここ数ヶ月、円との逆相関関係、つまりオセアニア通貨高と円安、またはその逆にオセアニア通貨安と円高といった関係が続いてきたことをこれまで何度か紹介してきた。しかしその関係が5月に入ってから崩れてきた。つまり、5月も円安が続いたが、オセアニア通貨は横ばいとなったのである。

円安でも上がらなくなったオージー、キウイ

 オセアニア通貨と円の逆相関は、それぞれの総合力を示す実効相場で見るととても明瞭だった。これは、昨年夏以降、とくにNZドル「キウイ」との円の間で明瞭だったのが、今年に入ってからは豪ドル「オージー」と円の間でも見られるようになった。

 私はこれについて、要するにオセアニア通貨高が円キャリー取引の最大の受益者となってきたことを示すものではないかと考えた。低金利の円を調達し、それを売ってより高い利回りの先で運用するのが円キャリー取引だが、その最大の対象がオージー、キウイといったオセアニア通貨だったのではないかということだ。

 その意味では、オセアニア通貨こそは、円キャリーと運命共同体の関係の可能性があった。オセアニア通貨高のかなりの割合は円キャリーの結果であり、そうだとすれば、円キャリーが続き、円安が続く限りはオセアニア通貨の上昇も続くが、円キャリーが逆流し、円高になった時、最も痛手をこうむる可能性のあるのがオセアニア通貨と考えられた。

 この原稿を書いている5月末の段階で、まだ円キャリーの逆流は起こっていない。その意味ではオセアニア通貨高も続くはずだったが、オセアニア通貨は最初にも書いたように5月に入ると横ばいとなった。円キャリーが続く中で、オセアニア通貨の上昇にはストップがかかった形となったわけだ。

ついに「高所恐怖症」?=オセアニア通貨

 これはどんなふうに考えたら良いか。円安が続いているということは、円売り運用、円キャリーがなお続いている可能性があるということだ。にもかかわらずオセアニア通貨の上昇が一服したのは、円キャリーの最大の受益者といった立場が、オセアニア通貨からほかに移った可能性をうかがわせる。

 かといってそれがユーロや英ポンドなど欧州通貨に移った感じもしない。5月の主要な通貨の総合力を示す実効相場変化率を調べてみると、円とともに、オージー、キウイ、そしてユーロもポンドも下落していた(29日現在)。米ドルの実効相場はかろうじて上昇していたが、それもたったの0.3%に過ぎなかった。

 つまり、5月は円安が続く中で、オセアニア通貨も欧州通貨もみなことごとく下がった月だった。では上がった通貨は何か。一つはカナダドルだ。カナダドルの実効相場は4月に4.2%と大幅上昇となったのに続き、5月も3.3%の上昇となった。

 しかしカナダドルが、円キャリーの受け皿を一手に担ったとも思えない。よりマイナーな通貨が円キャリーの投資先になっている可能性があるだろう。そしてその裏には、さすがにオセアニア通貨に対してもさらなる投資を慎重にさせる、高所恐怖症を感じさせる水準まで達した可能性もあるのではないか。(Y)

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