外国為替市場では、さまざまな通貨が売買されています。こうした通貨のなかでも、特に個人投資家からの人気が高いものについて、簡単に説明しておきましょう。
<米ドル>![]()
日々、取引されている通貨のなかでも、最も取引量が多く、基軸通貨と称されています。世界の貿易取引の大半が、米ドルによって決済されており、最も高い信用力を持っています。かつては「有事のドル買い」といって、国際紛争や金融不安などが生じた時には、まず米ドルが買われました。しかし、2001年9月11日に勃発した「同時多発テロ」によって、米国が直接テロの脅威にさらされたことから、最近では「有事のドル売り」という現象も生じています。とはいえ、米国経済の情報量も豊富であり、各通貨のなかでも最も取引しやすい特徴を持っています。

<ユーロ>
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欧州各国の通貨を統合して誕生した統一通貨。ユーロが流通している国の経済規模を合計すると、米国に次ぐ規模を持っていることから、「第二の基軸通貨」などとも言われています。有事のドル売りなどによって、米ドルが売られる状況になると、逆にユーロに買いが集中する傾向があります。
<英ポンド>![]()
かつての基軸通貨です。他の通貨に比べて金利水準が高いことから、高金利通貨のひとつとして注目を集めています。市場での取引量が少なく、したがってレートが大きく変動しがちという特徴を持っています。投機的な取引を行うのに最適との意見もあります。
<豪ドル>![]()
英ポンドと並ぶ高金利通貨のひとつ。オーストラリアは資源大国であることから、原油価格が上昇した場合など、それに連動して豪ドルが買われる傾向が見られます。ただ、英ポンドなどと同様に取引量が少ないことから、為替レートは乱高下しがちです。
<ニュージーランド・ドル>![]()
豪ドルや英ポンドと同じく、高金利通貨として高い人気を持っています。地理的な距離の近さからか、豪ドルと似た値動きをする傾向がありますが、ニュージーランドはオーストラリアのように資源に恵まれておらず、似た値動きをする根拠は基本的にありません。値動きも荒く、どちらかといえば投機的通貨に近いものと考えた方が良いでしょう。
<スイスフラン>![]()
世界で最も安定した通貨のひとつといわれています。金利水準そのものは非常に低く、したがって、金利狙いで投資する通貨ではありませんが、最近は「退避通貨」のひとつとして、米ドルが売られる局面でスイスフランが変われる傾向が顕著に見られます。
<カナダドル>![]()
オーストラリアと同様、資源大国として原油価格などが上昇した時に買われる傾向があります。また、米国と地理的に近いことから、米ドルに近い値動きをすることもあります。

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