リセッションとドル底打ちの判定法
T&Cフィナンシャルリサーチ 代表取締役 吉田 恒
今週の景気指標発表のハイライトは、もちろん週末の米雇用統計だ。これは、米景気リセッション入りの判定材料としても重要な役割になる。
米雇用統計の意味
リセッション入りの一般的な定義は、2四半期連続のマイナス成長だ。しかし、それではリセッションの判定に半年かかることになる。もっと早く見極める目安の一つが雇用統計だ。
雇用統計の中で、最も注目されるNFP(非農業雇用増加数)は、経験的に3ヶ月連続でマイナス(純減)になるとリセッション入りということになる。これを使えば、3ヶ月でリセッションが判定できることになるわけだ。
ただそれよりももっと早い判定方法は、NFPの先行指標の一つである失業保険申請件数が手掛かりになる。経験的には、これが継続的に37万件以上になると、NFPはマイナスになる確率が高いという。
さて、そんなふうにリセッション判定で重要な、失業保険申請件数とNFPの発表が週末にかけて続くことになるわけで、重要なポイントになりそうだ。
ドル安・円高終了の判定法
ところで、もう一つ、ドル安・円高終了の判定方法についても考えてみたい。くすぶり続けているドル下落不安だが、それが終わる目安の一つは値動きだ。経験則的に、ドルが底を打った後は短期的な急反発が起こる。逆にいえば、それが起こらない限りは、ドル下落再開リスクに要注意ということにもなるだろう。
このドル底打ち後の短期急反発とは、具体的には5営業日で2−3%、10営業日で4−5%といったところ。たとえば、今回のケースに当てはめると、3日の102円台半ばでドルが底を打っていたとしたら、今週末までに105円、来週末までに107円に達する必要があるということになる。
逆にいえば、そこまでのドル反発とならないようなら、ドルはまだ底を打っておらず、下落再開のリスクが残っているということになる。
ちなみに、1月下旬に一時105円割れでドルは反発したものの、最近にかけてドル安値更新となっている動きは、以上のことで説明が可能だ。ドルがあの104円台で底を打っていたなら、109円以上への反発が必要だったわけで、そこに至らなかった結果、あらためてドル一段安に向かったということだろう。(Y)














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