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2006年7月28日

7/28 フェニックス証券 外国為替営業部 部長  上村 和弘さん

フェニックス証券(株)
外国為替営業部 部長
上村 和弘さん

プロフィール

大手証券会社、損保会社等を経て2006年1月フェニックス証券入社。株式を始め、商品・為替などのディーリング経験を持つ実践派のテクニカルアナリスト。調査部在籍時代よりテクニカル分析を駆使した相場見通しで評価を得る。人気メルマガ「為替投資のポイントと攻略法」は、まぐまぐ殿堂入り。 日本ファイナンシャルプランナーズ協会CFP会員。

大勢の2段上げ3波動構成中。ドル買い基調を継続

月足ベースのドル円相場を考察すると、2006年5月を基点とした大勢の2段上げに突入している状況であり、継続した上値基調が見込まれている。5月安値のたぐり系陰線引けから、2ヶ月続きの陽線切り上げを示現しており、上ヒゲを埋めつつある買い線の様相。またRSIでは中段下からの切り上げクロスで、二番底に出易いカタチを形成している。買い気が強いもので、高位圏に入ってくるようだとモメンタムの加速が進みそうである。

ちなみに、一目均衡表では先行スパン雲入りに成功しており、三役好転の可能性が出ている。遅行スパンが実線にサポートされた恰好で、上向きの流れも示唆。三段抜き新値足では3手目継続、陽線新高値9手目の買い道中であり上値期待が引き継がれている状況だ。 引き続き、買い基調が見込まれている。

値堅め局面だが、波動転換の恐れも警戒

今週(7/24〜28)のドル円相場は毛抜き型の反転足でスタート、つたいの2連陽線を示現し、転換線をバックに先行期待が強まっていたが、被せの大陰線引けとなってしまい急速に下値不安が台頭。転換線を割り込む動きに「なぎなた底型」の買いパターンも構成失敗となった。 下降フラッグとなる中段保ち合いを構成するに至っており、調整が長引いたカタチ、(短期派主導の)買い方には一歩後退する動きとなっている。

現在、月末最終日や週末を控え、チャート足形成に重要な局面を迎えており、(月足ベースでは)トンカチ型の上ヒゲ陽線の引け足、週足では塔婆型の下げ警戒足となっている。

2週続きに上値の重さを露呈しており、値堅めできるかの正念場を迎えている状況だ。

115円ミドルの水準で落ち着けば問題ない展開だが、想定以上に下げてきた場合、(短期的な)波動転換の恐れもある。プライマリーサイクル上昇波(5/17-7/19)確定からの下降波への以降となれば、1ヶ月程度の下げ日柄が出てくるため、注意が必要だ。 念の為、短期的な天井構成の恐れも警戒しておきたいところだ。

目先の投資ポイント 反転シグナル待ちの我慢の局面

上値のレジスタンスラインは、200日移動平均や遅行スパンの実線抵抗となる116.10-20円絡み。次いで転換線近辺の116.50-70円。ここの抵抗帯は強く、苦戦を余儀なくされよう。

下値のサポートは、まず調整50%押しであり基準線近辺となる115.60-70円近辺。第2サポートが昨日(7/27)の安値圏である115.20-30円近辺。次いで、5月からのサポートラインである115.00-20円近辺。その他、114.70-80円、114.10-20円絡みがサポートとして機能しそうだ。 流れとしては、115円台を維持できれば上値再トライとなりそうで、期待が集まる。

ただ、115円ミドル以下に割り込んでくると下値不安が強まり易いところ、できれば来週前半にかけて下値攻めは回避したいところだ。いずれにしても、買い参戦できる状況ではないため、買いゾーン入りの可能性を踏まえ、見定めて行きたいところだ。

上昇開始は8月2週頃が目安か。反転シグナルが出るまで我慢の局面だ。
     7/31週の予想レンジ:114.70円-116.50円
     (最大可動レンジ:114.10円-117.40円)

■115円ミドル以下への割り込みは、下値不安に注意

経済・為替そしてそれに付随する情報の提供を目的としてのみ作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。万一内容に誤りがあった場合、また当内容を用いたために直接あるいは間接的に生じた損失について、解説者及びフェニックス証券はいかなる責任を負うものではありません。取引に関しての最終決定は必ずお客様自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。

2006年7月21日

7/21 トレイダーズ証券(株)川城正貴さん

トレイダーズ証券(株)
営業企画部情報戦略課
川城正貴さん

プロフィール

大手金融情報ベンダーにて株式投資理論の分析を担当。日経225先物オプションのほか、EUREX(欧州株式先物市場)でDAX先物・EUROSTOXX50先物などのトレーディング経験も持つ実践派ストラテジスト。 日経CNBC「前場Now!!」に毎週出演中(2006年5月現在)。

8月の米利上げは予断を許さぬ状況だが、「5%」の金利差でドル優位に展開するか?

注目されていた日銀のゼロ金利解除という為替市場にとっての一大イベントを通過した今週(7/17〜)、市場の関心は、再び米国の金融政策の行方に戻り、8月の利上げを占う複数のイベントをどのように消化していくかに移る事が想定されていた。


今週(7/17〜)は「地政学的リスク」で、「有事のドル買い」へ


その意味でもマーケットの関心は、依然として「金利格差」にあったことが窺える。ただ、市場は「5%」という日米間の金利の開きを手掛かりに、ドル円相場をドル高方向へ向かわせる前に、「地政学的リスク」に焦点をあてることとなった。

ドル円のチャートをみると、ドルは今週17日、6月27日の戻り高値116.76円を上抜けると同時に、昨年12月5日の高値121.45円付近と4月11日の戻り高値118.94円付近とを結んだ下降ラインをも上に抜けた(下チャート参照)ことがみてとれる。今や主要先進国の通貨のなかでも、ニュージーランド、オーストラリアに次ぐ「高金利通貨」であるドルは、北朝鮮によるミサイル発射、イランの核開発問題、そしてイスラエルによるレバノン侵攻という複数の国際社会を揺るがす諸問題を前に、久しぶりに「有事のドル買い」を巻き込んだ格好となった。

また、この動きは、外国為替市場が「国際(社会)情勢」というテーマに大きく左右されることがあるということをあらためて確認する象徴的な動きでもあったようにみえる。


では、有事のドル買いは継続するのだろうか?ここにある見方がある。「ここ最近のドル買い戻しは、地政学的リスクの高まりを受けてのレパトリ(本国回帰)が主因。こうした動きが一巡すれば、流れは元に戻る」― 

だとすれば、今後の市場は、再び「金利格差」に対して、よりフォーカスをあてることになりそうだ。ただ、注意しなければならないことがある。

それは、「地政学的リスク」は、時に突発的で、より振れの大きい反応をもたらすことになることだ。そうしたことから、為替市場をウォッチしている方々には、最近の国際情勢などに、より敏感であられることを望みたいものである。

たとえば、来週25日には、東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議がクアラルンプールで開催され、そこでは北朝鮮のミサイル発射を憂慮するとの共同声明を採択、同時にイスラエルへの非難もなされそうである。その間にも、刻々と国際情勢の変化が為替市場へ何らかのシグナルを送っていることも考えられるのだ。

議会証言のバーナンキショックで、ドルは水準を切り下げ


話を「金利格差」に戻そう。今週注目された米6月CPI(19日)とバーナンキFRB議長の議会証言(20日)。CPIコア指数の上昇を受けてのインフレ期待を一気に冷やしたバーナンキ発言は、「米国経済は鈍化しつつある」というものだった。

「金融政策には過去の利上げを考慮する必要がある」との発言もあり、市場は8月の利上げ織り込みを後退させるとドルは水準を切り下げる格好となった。「金利格差」を焦点としてきた市場だったからこそ、追加利上げに慎重姿勢を示した議会証言がまさに「バーナンキショック」となって表れたわけだが、依然としてインフレ指標には強いものが目立っている一方、7月のフィラデルフィア地区連銀業況指数(20日)は予想を下回り、FRBの米経済成長鈍化見通しを裏付けるような内容だった。8月の利上げが実施されるのか見送られるのか予断を許さない状況といえそうだ。

119円台を窺う展開になるのか?来週(7/24〜)の米国経済指標にも注目

次回のFOMC開催は8月8日と、まだ2週間以上先になる。「追加的な金融引き締めの程度と時期は物価と経済成長の見通しの変化に左右される」とのバーナンキ議長の言葉通り、来週以降も指標結果を見極める週となろう。 日銀は、ゼロ金利解除後の声明で、この先の金融政策について「極めて低い金利水準による緩和的な金融環境が当面維持される可能性が高い」と表明しており、あくまで追加利上げは「ゆっくり」とのスタンスである。

冒頭で述べた「5%」という差を背景にドル優位の展開が次回FOMCまで継続するのかが最大の焦点となるだろう。相場の格言にある「半値戻しは全値戻し」となるのか、まずは119円台を窺う展開となるのかどうか。来週は、7月消費者信頼感指数(25日)やベージュブック(26日)、そして第2四半期GDP(28日)の結果に注目しつつ臨みたいところだ。

●05年12月高値と4月の戻り高値との下降ラインを上抜け

トレイダーズ証券で外国為替証拠金取引


経済・為替そしてそれに付随する情報の提供を目的としてのみ作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。万一内容に誤りがあった場合、また当内容を用いたために直接あるいは間接的に生じた損失について、解説者及びトレイダーズ証券はいかなる責任を負うものではありません。取引に関しての最終決定は必ずお客様自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。


2006年7月14日

7/14 ひまわり証券FXアドバイザー勝間田厚子さん

ひまわり証券(株)
FXアドバイザー
勝間田 厚子さん

プロフィール

ひまわり証券の紅一点・為替アドバイザー。大学卒業後、すぐにFX業務に従事。WEBセミナーでは「週間予報“来週のここに注目”」で経済予報士として人気が高い。緻密な計算と、女性ならではの柔軟な考えから導きだされる独自の相場観にはファンも多く、ブルームバーグの為替相場展望コーナーにも出演!

日銀ゼロ金利解除。その後は・・・。 コメント内容のニュアンスに注意しよう

今週(7/10〜)は、日銀金融政策決定会合を控え、様子見ムードではありましたが、米貿易収支の好結果を受け、流れは円安に。
そして、先ほど決定が発表されたゼロ金利解除。大方予想通りという結果を見越して、発表直前から円売りという流れになりました。今回注目すべきことは、今後の日銀による金融政策や、景気回復が見られるのか、ということであり、世界的にも注目が集まっています。

今回のゼロ金利解除に関しては、決定前から「事前の準備は整っている」という話も出ていたものの、やや無理を押しての解除という印象が残ります。そのため、今後「利上げが必要となる」というニュアンスを踏まえたコメントが発表されなければ、早々の円売りも想定できます。
また、その根底ともなる日本の景気にも注目したいところ。ゼロ金利解除によって景気が後退したのでは、意味がありません。ゼロ金利解除が市場に与える影響は、まだまだこれからと言えそうです。

米金利動向の行方はいかに 消費者物価指数(7/19発表)の結果に注目

ビッグイベントを終え、来週は打って変わって米金利動向に関心が集まりそうです。
来週は、連日の様に米経済指標が発表されますが、その中でも注目されているのが消費者物価指数(7/19日本時間21:30発表)。長期的に見てみれば米経済成長の見通しも、アメリカにとっては重要なことですが、今のこの状況化では「日本はゼロ金利解除、ではアメリカは・・・?」ということで否応なしでも注目は米金利動向に向けられます。そういった意味でも、消費者物価指数が、来月8月の追加利上げの方向を決めるポイントになってくるのです。

今回の事前予想では、上昇率がやや落ちてくることも想定されています。もしその予想通りとなれば、景気減速という観点から8月の利上げは見送られる可能性も高まってきます。ここ最近、相場は経済指標の結果から素直に反応していることもあり、この消費者物価指数も合わせて、その前後に発表される米経済指標で一喜一憂、という場面も見られそうです。

来週の見通し オーストラリアに金利先高感。豪州ドルはさらに上昇か?

米経済指標が連日発表される為、ドルを中心とした相場になりそうです。
大きな経済指標等が続いていた事もあり、日々の動きに合わせた短期売買も目立っていましたが、その中で、中長期的にも人気のあるオーストラリアドルの上昇が見受けられます。今週発表された豪雇用統計も、特に大幅な上昇となったことから、オーストラリアも、金利先高観が一層強まっています。

経済指標の強い数値からも、力強い景気回復も見られることから、徐々に上昇してくることが予想されます。

■豪ドル/円ブレイク。目標は88円

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経済・為替そしてそれに付随する情報の提供を目的としてのみ作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。万一内容に誤りがあった場合、また当内容を用いたために直接あるいは間接的に生じた損失について、解説者及びひまわり証券はいかなる責任を負うものではありません。
また、為替取引には価格変動リスクが存在し、元本を保証する取引ではありません。
取引に関しての最終決定は必ずお客様自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。

2006年7月 7日

7/7 セントラル短資オンライントレード 須藤博史さん

セントラル短資オンライントレード(株)
ソリューション営業部 部長
須藤 博史さん

プロフィール

欧州系銀行で為替ディーラを歴任後、2005年からセントラル短資OTに在籍。銀行在籍時にはドル円のほか欧州主要通貨を主戦場にトレーディング行う。スイスフランやユーロポンドも得意分野のひとつ。一目均衡表を利用した分析に、定評がある。

7/13日銀政策決定会合前後の相場に注目金利差縮小の影響がどう出るか

6月29日の米FOMCで利上げを行った後、期待されていた程の強気の発言が無かったことから8月のFOMCでは金利据え置き、また今までの金利上げが過剰であったのではないかとの思惑が出始めたことからドルは小安く推移し始めたところに、北朝鮮のミサイルがアジアの地政学的リスクを浮き上がらせた結果、ドル円は116円手前まで上げたものの輸出企業や機関投資家などのドル売りが頭を抑え115円を挟んでの小動きとなっているのが今週のマーケットであった。欧州通貨も英国、欧州と政策決定会合が開かれたものの予想通りの金利据え置きとなったことから、相場は方向感を失っているように見える。

円のゼロ金利解除は、ドル売りへの影響が大きい

米国の利上げ過剰感は米国内を中心として囁かれ始め、バーナンキ新議長のインフレターゲット導入模索により、金融政策の自由度を狭めるのではないかとの論議が、バーナンキ議長の手腕にマーケットが疑問を持ち始めているようであり、今後の経済指標次第ではドルの信認が失われる展開も考えられる。今晩は米失業率が発表される予定であり、水曜日(7月5日)に公表された民間調査機関ADPの雇用者数発表が予想外に高い数字となり、今晩の米非農業者部門新規雇用者数が大幅に伸びるのではないかとの思惑からドルは底堅く推移しているが、こういった思惑によってドルロングが溜まって実際には以前の予想通り、あるいは予想を割り込むことはよくあり、今晩の指標如何によっては予想外にドルが売られる展開になりやすいのではないか。また来週(7/13)に控えている日銀政策決定会合ではゼロ金利解除が見込まれており、0.1%の公定歩合を0.35%に上げることが見込まれている。ドル円の金利差も一気に縮むわけではないが、円の金利はゼロであった期間が長かった分だけ、影響も大きいのではないか。

ユーロドルの1.30越えには、大きな材料が必要

欧州経済は依然として底堅さを見せており、8月のECB理事会を通常電話で行っているが、電話会議ではなく、通常の会議となったことから8月の理事会では確実に利上げを検討すると見られている。また場合によって0.5%の利上げを行うのではないかとの見方も多く、ユーロに対する楽観的な見通しが増えていることは確かである。
肝心のユーロドルの相場だが、押し目では依然として東欧や中東またアジアの中央銀行の外貨準備率の変更に絡んで、ドル売りユーロ買いが根強く出ているようであり、1.25近辺ではかなりの量のユーロ買いが出ていた模様である。かたや1.30に近づいてくると欧州圏各国からユーロ高懸念発言が聞かれるようになり、1.30を越えるにはもう少し大きな材料がほしいところである。テクニカルに見ても1.25-1.30のもみ合いをクリアに抜けて来るまでは動きづらいところであり、大きなポジションを傾けにくいように見える。ユーロ円が底堅くじりじりと値を上げるなか、ドル円の動きが今後の欧州通貨の動きを引っ張る可能性が高いのではないか。その意味で来週の日銀政策決定会合前後の相場は注目するべきであり、利上げとなった場合は素直に円買いドル売りで反応する可能性が高まっているようにみえる。

■1.25-1.30のもみ合い状態のユーロドル

※このレポートの対象期間は7月7日(金)〜7月14日(金)です。

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2006年7月 3日

7/3 三菱商事フューチャーズ証券 外国為替部 部長  藤井 肇さん

三菱商事フューチャーズ証券(株)
外国為替部 部長
藤井 肇さん

プロフィール

三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)のニューヨーク支店副支店長、同行検査部部長、日興信託銀行常務取締役資金為替本部長等を歴任し、現在に至る。元為替ディーラーの経験豊富な知識を活かした鋭い分析力に定評があり、現在も三菱商事フューチャーズ証券の外国為替取引「サイバーフォレックス」にて掲載中の「藤井肇の為替展望コーナー」や、「外国為替の豆知識」、フォレックスマーケットコラム「行雲流水」等、人気が高い!

米金利先高感弱まる

先週のUSドルは、週央116円台での小動きが続いたが、29日のFOMC声明により米金利先高感が弱まり一時114円台まで下落する場面があった。今週も日米とも外国為替相場の感応度の高いビックイベントがある。

3日・4日の日銀短観に注目

日本の注目ポイントは、3日及び4日の日銀短観である。内容については、3日の概要発表で大勢が判明する為に流れが決まる。マーケットが最も関心を示す大企業についての事前予想は、3月調査より2ポイント程度の小巾悪化の見方が大勢である。しかし、弱気の事前予想の背景は、今回の調査時点の6月が日本の株価が急落し、市場心理が急速に悪化した時期ではあった為であるが、日本の景気好調は当分続くとの強気の見方も根強く、想定外に上振れする事はあり得る。

米国指標の最大の注目は7日発表の6月雇用統計

一方米国では、3日の製造業、6日非製造業についての供給管理協会指数も比較的重要ではあるが、今週最大の注目は、7日の6月雇用統計である。現在のマーケットの最大の関心事が米国のインフレ動向及びそれに基づくFRBの金利政策であるから発表が雇用及び賃金増であれば、インフレ加速懸念により先週のFOMC後に急速に弱まった米国金利先高感が再燃する可能性はある。又、北朝鮮のテポドン2ミサイル発射切迫により日本に対する地政学的リスクを懸念する向きもある。
つまり、USドルは先週末の反動もあり、多少小じっかりする可能性が高い。しかし、米国景気に減速感が広がりつつあり、インフレについても中長期的には景気を蝕ばむこと、双子の赤字の改善の可能性がないこと、中間選挙を控え有権者に不人気のUSドル高政策は、とれないことを考慮すればUSドルの戻り高があっても上値には限界がある。更に日銀短観次第では、早期ゼロ金利脱却思惑が再台頭し、日米金利差縮小期待による円の先高感が強まることも考えられる。

したがって、今週のUSドルについては115円台を基調とする強保合いと予想するが、日銀短観が上振れした場合は112円台突入もありえよう。尚、5日及び6日に英中銀金融政策委員会、又6日ECB定例理事会が開催されるが今回は英国、ユーロ圏とも政策金利の変更はないと思われる。

■7/3〜7/7の 予想レンジ 高値117.20 安値112.80

※このレポートの対象期間は7月3日(月)〜7月7日(金)です。

経済・為替そしてそれに付随する情報の提供を目的としてのみ作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。万一内容に誤りがあった場合、また当内容を用いたために直接あるいは間接的に生じた損失について、解説者及び三菱商事フューチャーズ証券株式会社はいかなる責任を負うものではありません。取引に関しての最終決定は必ずお客様自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。