11/10 セントラル短資オンライントレード 須藤博史さん
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- セントラル短資オンライントレード(株)
ソリューション営業部 部長 - 須藤 博史さん

欧州系銀行で為替ディーラを歴任後、2005年からセントラル短資OTに在籍。銀行在籍時にはドル円のほか欧州主要通貨を主戦場にトレーディング行う。スイスフランやユーロポンドも得意分野のひとつ。一目均衡表を利用した分析に、定評がある。
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米の対中赤字は市場最高。保護主義的な政策が強まるか
今週火曜日に行われた米議会中間選挙では大方の予想通り民主党の躍進により、上下両院においてブッシュ大統領率いる共和党は過半数を失い、ブッシュ大統領は議会に対する影響力が極端に弱体化する可能性が高まっている。ブッシュ大統領は議会或いは民主党に対して協調を申し入れているが、民主党はイラクでの展開や所得税減税の延長を政策として掲げての議席奪回である限り、ブッシュ大統領は政治的に非常に苦しい立場に追い込まれたことは確かである。民主党の躍進によりイラクからの撤退や所得税減税の打ち切りにより、巨額といわれている財政赤字の削減について道筋ができることから米ドルにとってポジティブな面と捉える向きと、民主党が従来から保護主義的な政策を進めていることから、ドルの切り下げを行うのではないかといった思惑、また所得税減税を打ち切ることにより、米国経済が後退を始めるのではないかといった思惑から、米ドルは売り込まれるのではないかといった綱引きが市場では行われているものと思える。
現時点では相場に大きな影響を与えておらず、ドルは118.00を挟んでの小動きとなっている。その後発表されている米貿易収支は原油価格の下落により赤字額自体は減っているものの、中国に対する赤字は史上最高を記録しており、民主党が保護主義的な政策を行う可能性が高まっているといえる。10月中旬に119.88の高値を見せた後、ドルの相場は折り返しを見せドル円は一時116円台まで下げたが、その後の経済指標が改善傾向を見せていることからドル円は118円台を回復する結果となっている。また先週末に発表されているIMMのポジションでは円売りのポジションが半減したことで、却って円が売り込まれやすくなっていることは確かである。
ユーロ円の円安は大きな懸念へ。大幅な円安へは向かわない?
ユーロ円はこういった背景にユーロに対する金利上げ期待感が合わさってユーロが買い進まれる展開となっており、151円台のユーロとしては最高値を見せている。しかしユーロ円での円安は欧州を中心として大きな懸念となり始めており、現状のレベルでは欧州政府筋を中心として円安懸念発言はいつ出てもおかしくない。またドル円では長い間言われていることだが、各国の外貨準備に代表されるようなドルに対する一極集中の資産運用に関しては多くの国が懸念を持っており、中東がドルからユーロに資産シフトを起こしたのをきっかけとしてロシア、北欧、アジアに国々がドルを売り、円を含むその他の通貨を買う動きが強まっている。このような状況下、金利差がありながらも大幅な円安とはなり難く、素直に円買いが進む可能性が高まっているといえる。
よって年内に関しては、来年に向けての米利下げ期待感の高まりに合わせてドル安方向の可能性が高まっているのかもしれない。
■年内はドル安方向の可能性が高まるか?

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