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ひまわり証券-円の利上げ、50%は織り込み済み。ドル円の下値は限定的と考えたい

ひまわり証券(株)
金融市場部 市場分析チーム
湊川 直人さん

プロフィール

ひまわり証券に入社以来、金融市場部に在籍し、一貫して市場・情報分析に従事。Flash Newsやオセアニア通貨レポート(Tri NationsReport)の執筆など、ホームページ上での人気コンテンツを担当。マクロ経済に対する造詣が深く、中央銀行の金融政策などファンダメンタルズ分析には定評がある。

円の利上げ、50%は織り込み済み。ドル円の下値は限定的と考えたい

日銀の今月の政策決定に対する期待が混在している。 ここまでの経済データはまちまちであり、決して好調とは言い難い。しかし企業セクターを中心に景気は順調な回復基調に乗っている。それ故、今月初めに日本の一部新聞が報じたように、今回の会合(1月17日〜18日)では予防的な側面から利上げを実施する可能性が高いか。また、市場はその利上げ期待を50%ほど織り込んいる。ではなぜ、その期待を背景に円は買われていないのか。ここまでの動向には外債投資に伴う円売りを始め、年末年始にかけて先行した利上げ期待により構築された円ロングの外しが指摘出来る。また、竹中・元経済財政担当相やその他有識者らによる利上げ批判が市場のセンチメントを悪化させている可能性も挙げられる。

市場の利上げ期待は50/50

利上げ期待がある中、当然利上げを実施しない可能性も残る。先月28日、福井日銀総裁は「政策を変更する前にトレンドを把握する必要がある」とし、慎重な姿勢を示した。またそれに先立ち発表された全世帯家計調査(前年比)は-0.7%と振るわずの結果となった。同データのマイナス幅自体は縮小しつつあるが、それでも05年12月以降一度もプラス圏を回復していない。更に、06年第4四半期のGDPが2月中旬に発表される事から、これを見極めたいのでは?との思惑もあると聞く。

日銀の政策会合は17日/18日の両日に行われる。ここでの動向を知る上で今最も注目すべきは、12日に予定されている日銀支店長会議となろう。円の動向はここで市場の期待の進退がどうなるかで決まる。既に述べたように、市場の期待は50/50ほど。どちらにも転がる余地がある。

海外勢の円キャリートレードは健在

では仮に利上げが実施されれば、円は買われるか?その余地は限定的と見る。利上げが円に対し優勢的な選好材料となる可能性は低いだろう。ドル円の下値は限定的と見る。その理由に、根強いキャリートレードの存在を挙げたい。そしてそのカギを握るのがユーロ円、そしてポンド円といったクロス円となるだろう。

BOEは11日、サプライズ的に利上げを実施した。ECBは経済データを精査するために、この先数ヶ月間据え置き政策を実施するだろうが、金融政策のバイアスは上向きにある。日本人は既に”円”を持っている事からその”円を売る、買う”という行為には馴染みがないが、海外勢にとってそのキャリートレードは健在している。これが円の上値を抑える要因となろう。ユーロ円は156.40‐50(1月3日高値-8日安値の戻し61.8%水準)が目途となる。ドル円は120円‐125円の次のステージへ向け、120円台をサポート出来るかどうか。その上で、まずは目先121円台(05年高値121円40銭)が目標となる。


●ドル円は目先121円台が目標か?





経済・為替そしてそれに付随する情報の提供を目的としてのみ作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。万一内容に誤りがあった場合、また当内容を用いたために直接あるいは間接的に生じた損失について、解説者及びひまわり証券はいかなる責任を負うものではありません。取引に関しての最終決定は必ずお客様自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。


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