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2007年4月13日

NZ景況感は明るさを継続。4月26日、追加利上げの憶測もあるが……。

ひまわり証券(株)
金融市場部 市場分析チーム
湊川 直人さん

プロフィール

ひまわり証券に入社以来、金融市場部に在籍し、一貫して市場・情報分析に従事。Flash Newsやオセアニア通貨レポート(Tri NationsReport)の執筆など、ホームページ上での人気コンテンツを担当。マクロ経済に対する造詣が深く、中央銀行の金融政策などファンダメンタルズ分析には定評がある。

NZ景況感は明るさを継続。4月26日、追加利上げの憶測もあるが……。

今月26日、RBNZが政策金利を発表する。
同銀は先月8日に0.25%の利上げを実施したばかりだが、一部では今月の会合でも追加利上げを実施するのでは?との憶測が出ている。先月に発表されたGDPを初め、国内の景況感を示すデータが引き続き明るさを継続させている事がその理由にあるようだ。しかし、現段階では当社市場分析チームはその可能性はほとんどなく、利上げの可能性は非常に低いと見ている。

据え置き決定でも、NZ売りには繋がらない

利上げ期待に繋がっているここ最近のデータは、先月の利上げ前、もしくはその影響を完全に織り込んでいない3月のものがほとんどである。第1四半期のGDPは良い数値を示したが、これを利上げ期待に繋げるにはデータとして古すぎる。ただ、18日には第1四半期の消費者物価が公表される事から、最終的な期待の増減はこの結果を受けて決定されるだろう。しかしそれでもこのデータには3月の利上げの効果が100%織り込まれているとは言い難い事から、余程の好結果ではない限り、当社チームも据え置き予想を変更する事はないだろう。
では据え置き決定がNZドル売りに繋がるかと言うと、答えはノーである。RBNZは前回の会合で「追加利上げは景気の上振れが継続するかどうかによる」とし、引き続き政策スタンスを利上げに傾斜させている。今回の会合でこれが一気に利下げスタンスへと変更される可能性はないだろう。先月の利上げ効果が1ヶ月弱で完全に波及する事はないし、またその波及が一気に景気を冷却化させる事もないからである。よって、金利が据え置かれてもRBNZが強気なスタンスを崩さない事で、NZドルは下支えされると見る。

ファンダメンタルズにはNZドルを売り急ぐ要因はない

一部で利上げ期待が根強い分、発表直後は一時的に値を下げる可能性はあるが、その後時間の経過と共に再度堅調に推移する可能性が高いだろう。ここまで発表されている経済データは既に述べたとおり利上げ前のものであるが、それでも将来を悲観視する類のものは出ておらず、同国のファンダメンタルズにはNZドルを売り急ぐ要因は何も見えない。言い換えれば、RBNZがハッキリとした利下げの可能性を示唆しない限り、NZドルが基調的な下落に転じる可能性は低いと言える。もちろん米国といった外的要因がリスクになる可能性もあるが、目先、NZドルは引続き堅調に推移しよう。
対円はやや高値警戒感が出ている事から、妙味で言えば対ドルの方が上か。13日(金)発表された小売売上高の好結果を受け、0.73台を抜け高値更新となったが、引き続きその大台をしっかり維持出来るかがポイントとなる。ただ対円、対ドルどちらも高値水準にある事には変わりなく、一服の調整反落が起こってもおかしくはない状況にある。それでも、双方ともに値を下げた水準は押し目買いの好機かもしれない。

高値警戒感の対円より、対米ドルでの取引に妙味



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