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2007年5月11日

4/27 ドル売りの流れは継続か? | トレイダーズ証券(株)及川佳奈子さん

トレイダーズ証券(株)
営業企画部情報戦略課
及川佳奈子さん

プロフィール

大手信託銀行(外国株式のコーポレートアクションに携わる)を経て2003年6月にトレイダーズ証券に入社。以来、市場分析に携わり、WEB上のレポートやメールマガジン、トレイダーズTVへ情報提供。海外通信社からの取材を受けるなど、英語能力を活かした現地情報の収集力には定評。

ドル売りの流れは継続か?

4月25日にドルの実効相場(FRBが算出しているメジャーインデックス)は、78.99と史上最安値を更新しました。米景気に対する先行き不透明感が台頭している中で、米ドルは対欧州通貨やオセアニア通貨を中心に売られる展開が続いています。 。


本邦勢不在の中、米経済指標の発表が目白押し

こうしたドル売りの流れが、日本が大型連休の間も継続するのか注目です。今夜(4月27日金曜日)から来週にかけては、GDP速報値(27日)をはじめISM製造業景況指数(1日)およびISM非製造業景況指数(3日)、そして雇用統計(4日)など米経済の動向を示す経済指標が複数発表されます。また、その翌週には、FOMCが開催されますので、指標の結果次第では波乱含みの展開となる可能性も否定はできません。ここ最近、消費以外の指標で弱い数字が続きスタグフレーションが懸念されている米国ですが、追い討ちをかけるように弱い数字が発表されれば、ドルは続落となるでしょう。米金融当局者が現在のドルの水準に対して口を閉ざしている一方で、欧州の金融当局者は次々に「現在のユーロ高には問題がない」といった趣旨のコメントを出しています。このような背景も手伝って、ユーロ/ドル相場がユーロ導入以来の史上最高値1.3666ドルを更新する可能性もあるでしょう。

円は、中国そして世界の株価がキーワード

ただし、ドル/円相場に関して言えば、ドルと円双方で足の引っ張り合いをしている状況ですので、基本的にはクロス円の上昇に支えられて底堅い展開が続くものと思われます。円キャリートレード巻き戻し要因として気をつけておきたいのは、中国の動向と株価の動きでしょうか。5月に予定されている米中戦略経済対話を前に、中国が利上げに踏み切るのでは、という見方が広がっています。こうした思惑が円買いにつながることも考えられます。また、NYダウが13,000ドル台を突破するなど米国株式が堅調に推移していますが、好決算銘柄に支えられて上昇している側面もありますので、決算一巡後、経済指標の悪化などにより売りが優勢となった場合には、2月の世界同時株安を連想させた円の買戻しが入ることも想定しておきたいところです。

戻り局面では、上昇トレンドラインがサポートとなるか

では、ドル/円相場のチャートを見てみましょう。クロス円に比べると動きが鈍いながらも、2月の急落以降、じりじりと下値を切り上げていることがわかります。4月16日に付けた高値119円87銭、そして120円の大台が意識され、戻り売りに押される局面もあるかもしれませんが、3月上旬から引いた上昇トレンドラインを割り込むまでは、上昇基調は継続するものと考えています。

2月急落以降の上場トレンドは、当面継続か?

トレイダーズ証券で外国為替証拠金取引

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