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毎週1回、FX取引会社の為替ウォッチャーの方が、為替見通しをレポートしてくれます。FX取引の現場から“生の声”をお届けします。(毎週金曜日更新)

4月27日、日銀が半期に一度の展望レポート(正式名-経済・物価情勢の展望)を公表

ひまわり証券(株)
金融市場部 市場分析チーム
湊川 直人さん

プロフィール

ひまわり証券に入社以来、金融市場部に在籍し、一貫して市場・情報分析に従事。Flash Newsやオセアニア通貨レポート(Tri NationsReport)の執筆など、ホームページ上での人気コンテンツを担当。マクロ経済に対する造詣が深く、中央銀行の金融政策などファンダメンタルズ分析には定評がある。

【見通しが下方修正】

今回のレポートにおけるポイントは、2007年度の消費者物価指数の見通しが下方修正された事。政策委員の見通しの中央値は0.1%と、前回10月の0.5%から大きく下方修正された。これは、当然今後のデータにもよるが、市場において早期の利上げ期待が発生し難くなったという事。 しかしその一方で、2008年の見通しは0.5%と定められた。政策委員会のメンバーは「2008年度にかけて消費者物価指数は改善していく」とのイメージを持っている事が窺える。 。

【新たなリスクの想定】

このレポートには『上振れ・下振れ要因』と名づけられたページがある。今回、ここの第3項目において、「金融環境に関する楽観的な想定に基づく、金融・経済活動の振幅の拡大」との文言が盛り込まれた。前回までここの項目は2つまでしかなく、今回新たなリスクが想定された事になる。これは、楽観的な観測に基づいたポジション構築に対する警戒と読み取れる。事実、昨年末から今年初めにかけ、日銀の政策変更にまつわる観測的報道や噂による円の急進退が見られた。

【不確実性の高まりか】

実は、上述の「金融環境に関する楽観的な〜」の文言は、前回までは『金融政策運営』と名づけられたページの「第2の柱」と呼ばれる項目にのみ付記されていたものである。今回、これが『上振れ・下振れ要因』にも加えられた事は、それだけ金融政策における不確実性の高まりを示唆しているとも読み取れる。

【利上げはまだ先】

今回の展望レポートから明らかな事は、福井総裁をはじめとする政策委員は皆「利上げを急いでいない」という点。しかし、スタンスは明らかに利上げへと傾斜している。日銀は経済データを精査しながら、緩やかに金利の引き締めを実施していくだろう。次の利上げは7月の参院選後の可能性が色濃い。それまでは、円は緩やかながらも軒並み軟調に推移してくと見ている。特にポンドや豪ドル、NZドルといった高金利の優位性を堅持している通貨に対し、その傾向は続いていくだろう。

引き続き、緩やかながらも全面的な円安が続くと予想



経済・為替そしてそれに付随する情報の提供を目的としてのみ作成されたものであり、取引の勧誘を目的としたものではありません。万一内容に誤りがあった場合、また当内容を用いたために直接あるいは間接的に生じた損失について、解説者及びひまわり証券はいかなる責任を負うものではありません。取引に関しての最終決定は必ずお客様自身の判断でなさいますようお願い申し上げます。


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